祥雲寺の縁起

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祥雲寺は、大本山が特賜興禅大燈国師開山の京都紫野大徳寺で、山号を瑞泉山という。筑前福岡城主黒田忠之の開基で、開山は龍岳宗劉。はじめ忠之の父・長政は、龍岳の道徳を崇敬し、しばしばその法話を聞いていた。長政が元和9年(1623)に歿すると、忠之は父の冥福を祈るために、赤坂溜池の邸内に一寺を建立。長政の法名・興雲をとって龍谷山興雲寺と号し、龍岳和尚を請じて開山としたのが、当山の起立である。
龍岳は、石州の人。大徳寺塔中玉林院開山・月岑和尚の嗣法で、寛永3年(1627)、後水尾天皇から竺仙大法禅師の微号を賜わり、同5年(1628)に寂した。
寛永6年(1629)、麻布台いまの市兵衛町に移り、号を改めて瑞泉山祥雲寺と称した。寛永8年(1631)、火災に罹りふたたび渋谷に移転、すなわち現在の場所である。
江戸時代を通じて、当山は大徳寺派の触頭として、寺格を別格地と称し、登城して将軍に単独で謁見することと乗興とを許された寺で、幕府との関係も深く、歴代将軍の立ち寄ることも多かった。住職は2代目以後輪番制で、明治になり廃した。本尊は釈迦牟尼仏。境内は8,200坪。末寺には現在8寺ある。

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